はじめてに場所は関係ない
ヨーロッパに2ヶ月滞在してからもう1年以上経った。
まだまだ気持ちはあっちにいる気分で、あっちで過ごしていた生活の癖は抜けない。
今ならヨーロッパに行っても、すぐに外に出て、歩き回るのだけれど、
初めてのヨーロッパひとり旅1日目はほぼホテルに泊まって持って行ったPCでずっとアニメを見ていた。
雨だった。
明日からどうしよう。

そんな気持ちではじめてシャッターを切ったときの写真だ。
今でもこのホテルには行きたいと思う。
シャワーは共同で、狭くて、タオルはびしょびしょ。
エレベーターはなくて、急な階段を上らなければならない。
おまけに朝イチで、一応年頃の男子が耳をすませば
あなたたち男女の聞こえていますが、良いんですかみたいな音が外から聞こえてくる。(後々そんな場面が多々あったので、普通になった)
正直、旅行で行くようなホテルではない。
いかにもバックパッカーが行くような、または隣の国から来た集団の学生が泊まるようなところ。
しかし、そんな初日がとっても旅のはじまりとしては心地が良かった。
焼きたての2ユーロのバケット、チーズや豆の惣菜と水、フレッシジュース。
外はまだ雨で、ちょっとまだ怖いから、明日もホテルにこもって過ごしてみよう。
だって、日本じゃこんなにだらだらできないもん。